【外貨建て保険の真実】ドルで賢く増やそうと勧める営業マンが「恐ろしいコストとリスク」を隠すわけ

はじめまして、旅する保険プロです。

「円安の今は、ドルでお金を増やしましょう」「資産を3つの通貨に分散して賢く残すのが、これからの常識です」

そんな甘い言葉で、保険の営業マンから外貨建ての終身保険や養老保険を勧められたことはありませんか?

一見、時代の波に乗った賢い投資術のように聞こえますが、ここには売り手が絶対にあなたに教えたくない「不都合な真実」がいくつも隠されています。

彼らがなぜ、そのリスクを必死に隠そうとするのか。現場の裏側をお話しします。

■ 「見えないコスト」で最初からマイナススタート

外貨建て保険の最大の罠は、私たちが支払った円をドルに換える時、そして将来ドルを円に戻す時の両方で発生する「為替手数料」の高さです。

一般的なネット証券でドルを買えば、手数料は1ドルあたり数銭〜数十銭程度で済みます。しかし、外貨建て保険の場合、保険会社や商品によっては1ドルあたり「50銭〜1円」といった法外な手数料が設定されているケースが珍しくありません。

毎月大金をドルに換えて積み立てているつもりでも、その中から莫大な手数料という「恐ろしいコスト」が毎月ガッツリ引き算されているのです。

■ 営業マンが口を閉ざす「2つの爆弾」

さらに恐ろしいのは、営業マンが「ドル建てだから金利が良い」というメリットばかりを強調し、以下の2つの現実をうやむやにすることです。

 1. 「出口の円高」による元本割れ恐怖

   彼らは今の円安を理由に勧めますが、あなたが10年後、20年後にお金を使おうと解約した時、もし時代が「強烈な円高」に振れていたらどうなるか。ドルベースでは増えていても、日本円に直した瞬間に、支払った総額を大きく下回る「大損(元本割れ)」になるリスクを誰も保証してくれません。

 2. 10年間は一歩も動けない「解約控除」

   人生、いつまとまった現金が必要になるか分かりません。しかし、外貨建て保険の多くは、加入から10年以内に解約すると「解約控除」という莫大なペナルティ(手数料)が引かれます。途中で大損を覚悟して解約するか、苦しくても高い保険料を払い続けるしかない、泥沼の罠です。

■ なぜ営業マンはここまでして売りたいのか?

答えはシンプルです。外貨建て保険は、数ある保険商品の中でも、売り手に入る「販売手数料(コミッション)」が破格に高い、保険会社にとっての最高の商品だからです。

もし「ネット証券でインデックスファンドを賢く買いましょう」と正論を伝えても、営業マンには1円の儲けにもなりません。だからこそ、為替手数料や解約控除という確実な損失のリスクには深く触れず、「ドルの魅力」という綺麗な表看板だけを強調して、あなたを誘導するのです。

■ 保険と運用は、完全に切り離す

これからの時代を賢く生き抜くための定義はひとつです。「保険」と「運用」を絶対に一緒にしてはいけません。

外貨で資産を増やしたいなら、手数料の極めて安いネット証券で自らドル建ての資産を買えばいいだけのこと。万が一の保障が欲しいなら、シンプルな掛け捨ての保険を安く用意すればいいのです。

わざわざ一つの商品にまとめて、売り手に高いボーナスを払い続ける必要はどこにもありません。

営業マンの言う「賢く増やそう」という言葉を鵜呑みにせず、まずは「これ、途中でやめたら解約控除はいくらですか?為替の手数料は往復でいくらですか?」と冷静に質問してみてください。

あなたの流した大切な汗を、売り手の懐に収めさせないために、本質を見抜く目を守っていきましょう。

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