はじめまして、旅する保険プロです。
「あれも心配、これも心配と保険を足していったら、毎月の保険料が大変なことになってしまいました。どれを削ればいいのか分からなくて不安です」
現場で30年、多くのお客様の相談に乗っていると、このような「備え疲れ」を起こしている方に本当によくお会いします。
テレビをつければ不安を煽るCMが流れ、ネットを開けば「入っていないと大変なことになる」という情報ばかり。真面目で、家族思いな人ほど、あれもこれもと保険を「足し算」してしまい、気がつけば毎月の家計が保険料でがんじがらめになってしまうのです。
しかし、30年間お客様のリアルな人生と事故の現場に向き合い続けてきた私が、最後にたどり着いた結論はまったく逆でした。
「人生を身軽に生きるための保険は、基本のベースを限界まで削ぎ落とし、どうしても迷う不安だけを『最低限』プラスする」ということです。
今日は、不安の足し算に疲れてしまったあなたへ、人生のバランスを整える「プロの引き算」をお話しします。
■ 絶対に外せない「破滅を防ぐ3つのベース」
まず、どんなに保険を引き算するとしても、ご自身の力では絶対に払えない「破滅的な大損害」を守るベースだけは絶対に外せません。
1. 他人の命や物を奪ってしまったとき(自動車の対人対物、個人賠償)
2. 家が燃えてなくなってしまったとき(火災保険・建物)
3. 万が一のとき、遺された家族が路頭に迷うとき(掛け捨ての死亡保障)
極論を言えば、この3つさえガチッと守っておけば、人生の最大の危機は9割以上、安全圏に入ります。まずはここを土台として固めることがスタートです。
■ どうしても迷うとき、何を「最低限」足すべきか?
「ベースが大切なのは分かった。でも、大病を患ったときの治療費や, 長期間働けなくなったときの生活費はどうしても心配で迷ってしまう……」
そう思うのは当然ですし、その不安もまたリアルな現実です。だからこそ、このベースの上に、あなたの人生のステージに合わせて「本当に必要なものだけを最低限トッピングする」という意識が大切になります。
たとえば、日本人の2人に1人がかかると言われ、治療が長期化しやすい「がん」への備え(がん保険)などがその代表例です。
ここで、プロとして実務上よくお勧めする「賢い最低限の考え方」があります。それは、医療保険を「貯金ができるまでの期間限定のお守り(つなぎ)」として使う方法です。
「まとまった貯金ができる前に、もし大きな病気やケガをしたら治療費が出せない」という時期だけは、掛け捨ての医療保険を最低限セットしておく。そして、生活を守れる十分な貯金が手元に貯まったら、そのタイミングで医療保険を解約し、自分で貯めたお金(一番自由なお守り)に切り替えていくのです。
これなら、まだ貯金が少ない時期の不安も完全にカバーしつつ、将来的な固定費の引き算も同時に叶えることができます。
■ もっと身軽に、自分の人生を旅しよう
「入っているから安心」という綺麗事に騙されてはいけません。
本当に正しいリスク管理とは、不安に怯えて保険を買い漁ることではなく、最低限の「大きなお守り」だけを身にまとって、残ったお金で今の人生を目一杯楽しむことです。
もし、今の保険にモヤモヤしているなら、それは「引き算のサイン」です。
余計な鎧を脱ぎ捨てて、もっと身軽に、あなただけのスマートな人生を旅していきましょう。

コメント