こんにちは、旅する保険プロです。
私は30年間、保険やマネープランの現場で数多くのお客様のリスク管理やお悩みに向き合ってきました。
40代・50代・60代になり、定年退職やセカンドライフが見え始めてくると、このような疑問や漠然とした不安を感じることはありませんか?
「退職金が手元に入ってくるけれど、NISAや預貯金と合わせたら結局いくら使えるのだろう?」
「退職金にかかる税金(退職所得控除)の仕組みが複雑で、実際にいくら手元に残るのかよくわからない…」
老後資金の全体像が見えないままだと、「足りなくなったらどうしよう」と不安になり、本来使えるはずの資産まで使うのをためらってしまうことがあります。
結論からお伝えします。
老後資金の不安を解消する一番の近道は、『退職金の手残り額(退職所得控除を適用後)』と『NISAや預貯金』を一つの表にまとめる『資産の棚卸し』を行うことです!国の税制優遇(退職所得控除)を正しく計算して手残りを確定させ、総資産を見える化すれば、『これからの生活で使える具体的な金額』の明確な見通しが立ちます。
今回は、数多くの退職世代のご相談をお受けしてきた経験から、老後の総資産を正確に把握するための「簡単棚卸し3ステップ」をお話しします。
1. 資産を守るための基本知識「退職所得控除」の仕組み
退職金(一時金)は、通常の給与や株式売却益などに比べて国から手厚い税金優遇(退職所得控除)が認められています。
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【退職所得控除の計算ルール(目安)】
■ 勤続年数20年以下の場合: 40万円 × 勤続年数(最低80万円)
■ 勤続年数20年超の場合 : 800万円 + 70万円 ×(勤続年数 - 20年)
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例えば、「勤続38年」で定年退職された場合、800万円 + 70万円 × 18年 =「2,060万円」までの退職金には所得税や住民税がかかりません。さらに控除を超えた部分についても「2分の1」にした上で課税されるため、手残りが多くなる仕組みになっています。
(※退職金を「年金(分割)」で受け取る場合は、退職所得控除ではなく公的年金等控除の対象となります。手残りを最大化するには一括受取(一時金)を選択するのが一般的な基本方針となります。)
この「手元に実際に残る正確な退職金額」をまず計算することが、棚卸しのスタート地点です。
2. 老後の「総資産」を正確に把握する3つの棚卸しステップ
手元にある資産を漏れなく確認し、全体像を見える化するための具体策です。
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【総資産の棚卸し3ステップ】
ステップ①:「退職金の手残り額」と「公的年金額」を確認する
ステップ②:預貯金・NISA・個人年金などの「現在の評価額」を書き出す
ステップ③:資産を「すぐ使うお金」「万が一のお金」「増やすお金」に3色分けする
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ステップ①:「退職金の手残額」と「公的年金額」を確認する
勤務先の退職金見込額から上記の「退職所得控除」を差し引き、実際口座に入金される「手残り額」を計算します。同時に「ねんきん定期便」で65歳以降にもらえる年金額を確認します。
ステップ②:預貯金・NISA・個人年金などの「現在の評価額」を書き出す
メイン口座の預貯金だけでなく、新NISAの口座残高、解約返戻金や満期金のある保険などをメモにすべて書き出します。
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【棚卸しメモの作成イメージ】
・預貯金(普通・定期) : ○○○万円(日常の備え)
・退職金(手残額) : ○○○万円(セカンドライフの資金)
・新NISA(評価額) : ○○○万円(運用しながら育てる資金)
・個人年金・保険(満期): ○○○万円(将来の確定収入)
⇒ 【合計総資産】 : ○○○○万円
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ステップ③:資産を「役割別(3色)」に分類する
合計した総資産を、次の3つの役割に整理します。
- 守りの資産(預貯金など):日常生活費や数年以内に使うお金
- 万が一の資産(予備費):急な医療費や住宅修繕に備えるお金
- 増やす資産(NISAなど):老後もインフレに負けずじっくり育てるお金
3. 総資産が見えると、具体的な生活計画が立てられる
棚卸しをして総資産と毎月の年金収入が見えてくると、漠然とした不安が消え、次のような具体的な計画が立てられるようになります。
・「総資産のうち、〇〇万円は旅行や趣味などの自由な使い道として取り分けておく」
・「NISAで運用している資産から、毎年〇%ずつ定額で取り崩して生活費の足しにする」
不安の大きな原因は「数字が分からないこと」です。現実の数字を整理して一覧にするだけで、落ち着いてこれからの資金計画を考えられるようになります。
まとめ:退職を機に、資産の整理を行おう!
定年退職は、お金をただ溜め込む段階から「上手に使いながら計画的に管理する段階」へシフトするタイミングです。
- 退職所得控除を活用し、退職金の「本当の手残り額」を計算する
- NISA・預貯金・保険をすべて集計し、総資産を見える化する
- 役割別に整理して、これからの生活に向けた資金計画を立てる
正確に資産の棚卸しを行い、見通しの立った状態で落ち着いたセカンドライフを迎えていきましょう。
人生設計や金融・保険における最適解は、就職・結婚・子育て・住宅購入・定年退職・再雇用など、ライフステージの変化とともに常に変わっていくものです。一度決めた設定や保障内容に縛られず、ご自身の状況や退職時期に合わせて柔軟に見直していけば大丈夫です。
「退職所得控除の計算が合っているか不安」「自分の総資産の分類方法をアドバイスしてほしい」など、疑問やご不安な点がございましたら、ぜひコメント欄にお気軽にご相談ください。
丁寧にお調べして分かりやすくお答えしてまいります。皆様のご質問が、他の方の疑問を解決する貴重なテーマやヒントにもなります。どうぞお気軽にお声がけください。
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