はじめまして、旅する保険プロです。
「もし、大きな地震でマイホームが被害を受けてしまったら、地震保険ってどれくらいお金がもらえるんでしょうか?」
私たちは、お客様に地震保険のご契約をいただく時に、この「一部損」や「半損」という仕組みを必ず丁寧にお話ししています。
なぜなら、地震保険には、ご契約時にあらかじめ知っておいていただかなければならない、「あまりにも残酷な境界線」が存在するからです。
地震保険は、火災保険のように「修理代の実費」が支払われる仕組みではありません。国が定めた非常に厳格な基準に沿って、損害の程度が「全損」「大半損」「小半損」「一部損」のどれにあたるかで、支払われる保険金が一律で決まります。
そして、調査員のジャッジ一つで「一部損(時価の5%)」になるか、「小半損(時価の30%)」になるかが分かれ、受け取れる保険金が「数十万」と「数百万円」という信じられないほどの差になって現れるのです。
万が一のことが起きてから慌てて説明するのでは、遅すぎます。ご契約のときからこの仕組みをしっかりと共有し、最初からお客様と正しい知識を分け合っておくこと。これこそが、私たちプロの本当の仕事です。
■ わずか「1%」の差で、手元に届くお金が数百万変わる
まず、地震保険がどのような仕組みになっているか、正確な数字で整理しておきましょう。
地震保険の「建物」の支払基準は、国の法律で定められた以下の4つの区分しかありません。
・全損(支払われる保険金:100% / 損害割合が50%以上)
・大半損(支払われる保険金:60% / 損害割合が40%以上 50%未満)
・小半損(支払われる保険金:30% / 損害割合が20%以上 40%未満)
・一部損(支払われる保険金:5% / 損害割合が3%以上 20%未満)
ここで注目していただきたいのが、「小半損(30%)」と「一部損(5%)」の境界線です。
例えば、地震保険の契約金額が2,000万円の一戸建ての場合:
・小半損(20%以上)と認められれば:600万円
・一部損(20%未満)で終わってしまえば:100万円
その差は実に500万円です。
もし、判定された損害割合が「19%(一部損)」だったとします。あとわずか「1%」損害のカウントが増えて「20%」に届けば、手元に届く保険金は一気に600万円に跳ね上がるのです。この「1%の攻防」こそが、認定調査の現場に横たわるリアルな裏事情です。
■ 代理店は関与できない。だからこそ売るのは「行動」ではなく「安心感」
ここで一つ、非常に重要な事実をお伝えしなければなりません。
世の中には、「いざという時は現地に立ち合います」「私たちが交渉します」といった、さも査定を有利に変えられるかのような『行動(サービス)』をアピールする代理店もいます。
しかしそれは、実務のリアルを知らない言葉です。
地震保険の査定は、国が定めた一律のルールに基づき、専門の調査員(鑑定人)が中立な立場で厳格に行います。外壁のひび割れや基礎の傾きなどを点数化してパーセンテージを算出するその現場に、私たち代理店が口を挟んだり、判定をコントロールしたりすることは、100%不可能な世界なのです。
代理店が関与できる余地など、そこには一切ありません。
だからこそ、本当に価値があるのは、事故のときだけの表面的なパフォーマンスではないのです。
契約のときだけ調子がいい、事故のときだけ駆けつける。そんな部分的な対応ではなく、ご契約いただいたその日から、何事もない平穏な毎日も、そして万が一の災害に見舞われた瞬間も、すべての時間、すべての位置において、お客様が「この代理店に任せておいて、本当によかった」と心から思える充実感を提供すること。
それこそが、私たちが何よりも大切にしている保険の本質です。
地震保険の「一部損と半損の境界線」という少し残酷な数字のルールを、最初にごまかさず丁寧にお話しするのも、すべてはその『終わりのない安心感』を築くための、ほんの一つのプロセスにすぎません。
代理店が査定に関与できない世界だからこそ、事前にしっかりとした正しい知識を共有し、「あのプロがついてくれているから、どんなときでも我が家は大丈夫」という絶対的な心の支えを持って、落ち着いてその日を迎えていただく。
保険という商品は、目に見えません。だからこそ、私たちがお客様にお届けしなければならないのは、ただのパンフレットや手続きではなく、あなたの人生に寄り添い続ける「終わりのない安心感」そのものなのです。
トラブルが起きたとき、あなたの隣には、親身になってくれる担当者がいますか?

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