【弁護士特約の罠】「もらい事故」で泣き寝入りしないために、プロが絶対に譲らない弁護士の選び方

はじめまして、旅する保険プロです。

車を運転する方なら、自動車保険の「弁護士費用特約」に入っている方も多いと思います。「万が一、もらい事故に遭ったときも、弁護士費用を保険会社が持ってくれるから安心」――そう思っていませんか?

確かに、この特約自体は絶対に外してはならない素晴らしい仕組みです。

しかし、30年現場にいるプロとして、皆さんにどうしても知っておいてほしい「裏の現実」があります。

事故に遭ったとき、保険会社に「じゃあ、うちで登録されている弁護士を紹介しますね」と言われて、そのまま任せてしまうこと。これ、実は注意が必要な行為かもしれないのです。

■ 紹介される弁護士は、本当に「交通事故のプロ」ですか?

過失割合が「10対0」の完全なもらい事故の場合、自分の保険会社は相手との示談交渉ができません(非弁活動になるため)。そこで弁護士特約を使って弁護士を立てるわけですが、ここで保険会社から紹介される弁護士の仕組みをご存知でしょうか。

実態は、ただ名前が載っているだけの「登録制」であることがほとんどです。

名簿に登録してきた弁護士が機械的に割り振られているケースが多いため、普段は離婚問題や相続ばかりを扱っていて、「自動車事故の損害賠償請求なんて、ほとんど扱ったことがない」という畑違いの弁護士が担当になってしまうリスクがどうしてもつきまといます。

医療の世界で言えば、「お腹が痛いのに、近くにあるからという理由で眼科の先生に診てもらう」ようなものです。これでは勝てる戦いも勝てません。

■ プロが明かす、本当に信頼できる弁護士の選び方

では、一体どこを頼ればいいのか。

弁護士特約のルール上、あなたが自分で見つけてきた弁護士であっても、保険会社はその費用を払わなければなりません。だからこそ、弁護士は「自分で選ぶ」のが鉄則です。

私自身の経験や、これまで現場で多くのお客様の事例を見てきた結論として、一つの大きな目安があります。

それは、「交通事故の案件を組織として専門的に扱い、全国展開しているような大手の弁護士法人」から探してみることです。

もちろん、大手が絶対的に100%良いと決めつけるわけではありません。小さな事務所でも素晴らしい先生はいます。しかし、「ハズレを引かない確率、本当に強いプロに出会える確率」で言えば、圧倒的に大手のほうが高いのです。

理由は明確です。

彼らは「扱っている事故件数(サンプル数)が、地元の一般的な弁護士とは桁違いに多いから」です。

過去の膨大なデータと判例、解釈のノウハウを組織として共有し、とにかく場数を踏んで慣れています。保険会社から提示された理不尽な慰謝料の基準を、最も高い「弁護士基準(裁判所基準)」へと引き上げるための実力が、最初から備わっている確率が非常に高いのです。

■ 保険会社からの紹介や「近さ」だけで決めないでほしい

保険会社から紹介されたから、あるいは「近いから」という安易な理由だけで、大事な体を巡る交渉を任せてしまうのは非常にもったいないことです。

私がかつて古い組織を飛び出したとき、看板ではなく私という「人間」を信頼してついてきてくださったお客様たちにも、私はいつも「どうか慎重に、経験値や過去データの分母が多い、交通事故に強い組織を選んでくださいね」と、実体験をもとに優しくお伝えしています。

弁護士特約という最強の武器を、生かすも殺すもあなた次第。

次にもらい事故に遭ったときは、どうかこの話を思い出して、あなたにとってベストな味方を見つけてくださいね。

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