こんにちは!「旅する保険プロ」です。
車を運転していて、万が一の事故に遭ってしまったとき。その瞬間は誰しもショックと混乱で頭が真っ白になり、保険のことまで頭が回らないのが普通です。
警察への連絡や相手方とのやり取りが落ち着き、後から修理工場で「修理代の見積もり」を見たときに初めて、「そういえば、保険を使うと来年からどれくらい保険料が上がるのだろう……」と不安が込み上げてくるものではないでしょうか。
実際、私のもとにも「このくらいの修理代なら、保険を使った方がいいですか? それとも自腹で払った方がいいですか?」というご相談をよくいただきます。
30年間、多くの事故対応の現場を見てきた立場から、今回は1年更新の保険における「事故後の保険料の仕組み」と、知っておきたい長期契約の注意点について解説します。
■ 1年更新の保険では、「3年間」ペナルティが続くという事実
「保険を使うと、来年から等級が下がって保険料が高くなる」ということは多くの方がご存知です。しかし、本当に確認すべきなのは「翌年1年間」の金額だけではありません。
自動車保険の等級制度には、通称「事故有(じこあり)の割引率」というルールがあります。
3等級ダウン事故を1回起こすと、等級が3つ下がるだけでなく、その後「3年間」にわたって、同じ等級の「無事故」の人よりも割引率が大幅に低く設定されてしまうのです。
つまり、1年更新の保険の場合、元の等級の割引率に戻るまでの3年間、割高な保険料を払い続けることになります。
車種や現在の等級によって具体的な金額は異なりますが、この「事故有期間の3年間」で増える保険料のトータル額は、決して無視できない負担になります。だからこそ、目先の修理代の数字だけで安易に保険を使うかどうかを決めるのは、慎重になる必要があるのです。
■ 保険を使うかどうかの、合理的な判断の目安
では、事故の修理代がいくら程度であれば、保険の力を借りるべきなのでしょうか。
一つの目安として、代理店や保険会社に「もし今回保険を使ったら、これから3年間でトータルいくら保険料が上がるか」の試算を出してもらうことです。
* 試算された3年間の値上がり総額よりも、車の修理代(または相手への賠償額)の方が十分に高ければ、保険の権利をしっかり使う。
* 逆に、数万円程度の小さなキズの修理で、3年間の値上がり総額の方が高くなりそうであれば、あえて保険を使わずに自己負担で直す。
これが、結果として手元の支出を最も合理的に抑えるための判断基準になります。
■ 長期契約(3年契約)を選ぶ際の知られざる注意点
もし、こうした毎年の等級や保険料の変動をできるだけ緩やかにしたい場合、自動車保険を「3年間の長期契約」にするという選択肢があります。
長期契約の大きな特徴は、1年更新の保険を毎年継続していくよりも、万が一事故を起こした際の「事故有」による保険料の値上がりペナルティが、仕組みとして少し軽減(還元)される設計になっている点にあります。
ただし、ここで一つ重要な注意点があります。
多くの保険会社では「3年の契約期間中は、途中で事故があっても期間内の保険料は上がらない」という仕組みをとっていますが、一部の保険会社では長期契約であっても事故の翌年から保険料が変動する仕組みを採用しているケースもあります。
「長期契約だから3年間は絶対に安心」と一概に言い切れるわけではなく、加入している保険会社によって制度の詳細は異なるのです。
ただ安いだけの保険をなんとなく選ぶのではなく、こうした各社の仕組みの違いまで正しく理解した上で、ご自身に合った契約を選ぶことが大切です。
もし「自分の保険の特約、これで大丈夫かな?」と不安になったら、いつでもブログのコメント欄で気軽に聞いてくださいね!

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