はじめまして、旅する保険プロです。
「子どもが結婚して、いよいよ新生活をスタートさせました。親としてはホッとする反面、これからは自分たちでしっかりやっていけるか、少し心配もありますね」
我が子の結婚は、親にとって人生の大きな節目であり、最高の喜びです。新婚家具を揃えたり、これからの生活費の計算をしたりと、若い二人は未来への希望で胸を膨まませていることでしょう。
しかし、30年現場に立つ保険のプロとして、ここで親御さんにどうしてもお伝えしなければならない、恐ろしい「実務上の盲点」があります。
それは、子どもが結婚したその瞬間に、親の保険の守りから「完全に一瞬で外れてしまう」という事実です。
人生で最も無防備になる新婚の我が子へ、親から「これだけは必ず入っておきなさい」とアドバイスしてあげるべき、人生の破滅を防ぐ「3つの最強のお守り」についてお話しします。
■ 籍を入れた瞬間、親の「守護結界」は消滅する
自動車保険や火災保険についている「個人賠償責任特約」などは非常に強力で、「同居の家族」だけでなく「別居の未婚の子」まで自動的にカバーしてくれます。つまり、大学進学などで一人暮らしをしている間は、親の保険の傘の中で守られているのです。
しかし、ここが落とし穴です。
子どもが結婚し、役所に婚姻届を出したその瞬間に、彼らは「未婚の子」ではなくなります。たとえ学生であろうと、親と離れて暮らしていようと、籍を入れたその日を境に、親の保険からは1円も補償が出なくなるのです。
もし、新生活のバタバタの中で大きな事故を起こしてしまったり、理不尽なトラブルに巻き込まれたりしたら、若い二人の未来はスタート直後に一瞬で破綻してしまいます。
だからこそ、新しく二人が結ぶ自動車保険や火災保険に、親の知恵として必ずセットさせてあげたい「3種の神器」があります。
■ お守り1:個人賠償責任特約(無制限・示談交渉付き)
まずは、何があっても外してはならない日常生活の命綱です。
新婚生活が始まれば、夫婦で自転車に乗って買い物に行くこともあるでしょう。もし、自転車で歩行者をはねて大ケガをさせてしまい、数千万円から1億円近い賠償判決が出たら、若い夫婦の給料や貯金では一生かかっても払いきれません。
自動車保険や火災保険に、「月200円ちょっと」で「国内無制限・示談交渉付き」の個人賠償を1つセットさせてください。
(※注意:これは自動車の運転中の事故は対象外ですが)、自転車事故をはじめ、お店の高価な商品を壊した、飼い犬が人に噛みついたといった「自動車の運転中以外の、日常生活のすべての賠償リスク」から、二人の人生を守ることができます。
■ お守り2:弁護士費用特約
2つ目は、理不尽から身を守るためのアイテムです。
車を運転していて、赤信号で止まっていたら後ろから追突された。こちらに1ミリも過失がない「もらい事故」のとき、法律上のルール(弁護士法)により、自分の保険会社は相手と示談交渉をすることが法律上「できない」という冷酷な決まりがあります。
知識も経験もない若い二人が、相手の海千山千の保険会社と自分たちだけで対等に話し合うのは不可能です。
そんな時、「月数百円」の弁護士費用特約があれば、費用の心配を一切せず、プロの弁護士を味方につけて相手と100%対等に交渉をしてもらうことができます。
■ お守り3:自動車保険の「人身傷害(無制限・交通傷害付き)」
そして最後、これこそが親御さんが見落としがちな最大の命綱です。
世の中には、車を運転しているのに、任意保険にすら入っていない「無保険の無法者」が想像以上にたくさん走っています。
もし我が子が道路を歩いているときや、自転車に乗っているときに、そんな無保険の車にはねられて大ケガをさせられたらどうなるでしょうか。いくら弁護士を使って裁判で勝っても、相手にお金がなければ賠償金は1円も回収できず、若い二人は治療費すら払えずに泣き寝入りすることになります。
しかし、我が子の自動車保険に、車に乗っている時以外も守られる「人身傷害の無制限(交通傷害付き/車外事故特約)」が入っていれば、相手が一文無しの無法者であっても、自分の保険会社が代わりに治療費や休業損害、慰謝料を「億単位」まで全額100%支払ってくれます。「歩行中」や「自転車を運転中」に車にはねられたときの味方になる、究極のお守りです。
■ 高い保険より、人生の破滅を防ぐ「3つの盾」を
親心として、「高い医療保険やがん保険の保険料を代わりに払ってあげようか」と考える方もいます。もちろんそれも優しさですが、本当に若い二人を破滅から救うのは、病気の保障ではなく、こうした「日常の理不尽な事故やトラブル」に立ち向かうための強力な盾です。
旅する保険プロとして、私が全国の親御さんへお届けする鉄則はひとつ。
「子どもが結婚したら、新居の鍵と一緒に、月々のわずかな負担で買える『3つのお守り』をそっと手渡してあげてください」ということです。
二人が新しく入る自動車保険や火災保険の証券を、親の目で一度チェックしてあげてください。「この3つだけは必ずチェックを入れておきなさい」とアドバイスすることこそが、30年現場を見てきたプロが断言する、最高にスマートで温かい「親心」なのです。

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