こんにちは、旅する保険プロです。
私は30年間、保険やお金の現場でお客様の生活設計やリスク管理に向き合ってきました。
新NISAを活用した資産形成が身近になるにつれて、世間や身の回りでもこのような声を耳にする機会が増えてきました。
「新NISAでしっかり投資をしていれば、もう民間の生命保険や医療保険は解約していいのだろうか…」
「SNSなどでは『保険はすべて無駄、全部投資に回すべき』という意見も見かけるけれど、本当に大丈夫なのだろうか…」
固定費をできるだけ抑えて新NISAの積立に回したいという気持ちはとてもよく分かります。しかし、極端な保険不要論を鵜呑みにして完全に無防備になってしまうのは注意が必要です。
結論からお伝えしましょう。
新NISAと保険は『どちらか一方を選ぶ二者択一』ではなく、『攻めと守りの両輪』です!『起きたら貯蓄だけでは立ち行かない大きなリスク(現役世代の死亡・長期働けないリスクなど)』は割安な掛け捨て保険で最小限備え、『貯金や高額療養費制度でカバーできる小さなリスク』は保険を手放して新NISAに回していくのが、生涯の手取りと安心を最大化する堅実な考え方です。
今回は、長年の現場経験で見届けてきた実際の給付事例や資産形成の推移をもとに、新NISA時代における「本当に必要な保険といらない保険の境界線」を分かりやすく整理してお話しします。
1. なぜ投資だけでは家族を守りきれないのか?
資産形成と保険では、カバーできる「時間の軸」が異なります。
┌────────────────────────────────────────────┐
【新NISA(投資)と生命保険(保障)の違い】
■ ① 新NISA(資産形成):時間をかけて「将来の資金」を育てる道具
・1,000万円や2,000万円のまとまった資産を作るには、10年〜20年の時間が必要。
⇒ 投資を始めて間もない初期に万が一の事態が起きた場合、貯蓄だけでは対応できない。
■ ② 生命保険(リスク管理):加入した瞬間から「大きな盾」を作る道具
・わずかな掛け金を支払った初月から、数千万円単位の保障がすぐに準備できる。
⇒ 資産がまだ十分に貯まっていない時期の「もしも」をしっかりカバーできる。
└────────────────────────────────────────────┘
つまり、「すでに十分な資産がある人」と「これから資産を作っていく現役世代」とでは、必要な保険の形が大きく異なります。
2. 新NISA時代における「必要な保険・いらない保険」の判断基準
公的な社会保障制度を踏まえた、分かりやすい仕分けの目安です。
- 【優先して備えておきたい保障】起きたら生活が立ち行かなくなるリスク
- 小さな子どもがいる世帯の「掛け捨て死亡保険(収入保障保険)」:
- 会社員であれば公的な遺族年金が支給されますが、それだけでは不足しやすい生活費や教育費を月々数千円の掛け捨て保険で補います。
- 自営業・フリーランスの「就業不能保険」:
- 会社員のような「傷病手当金(給与の約3分の2)」の公的給付がないため、病気やケガで長期間働けない期間の収入減少に備えます。
- 自動車保険(対人・対物無制限)や火災保険:
- 億単位の損害賠償や住宅の全損など、個人の貯金では到底カバーできない損害から生活を守ります。
- 小さな子どもがいる世帯の「掛け捨て死亡保険(収入保障保険)」:
- 【新NISAへの移行を検討したい保険】貯蓄や公的制度で対応しやすいリスク
- 貯蓄型の保険(学資保険・個人年金保険・外貨建て終身保険など):
- 予定利率や手数料の仕組み上、新NISAで長期積立運用を行った方が効率的に資金形成しやすい傾向があります。
- 過剰な医療特約(入院日額1万円・過度な通院特約など):
- 日本には1ヶ月の医療費自己負担額に上限が設けられている「高額療養費制度」があります。生活防衛資金としての預金があれば、医療保障は最低限のシンプルな内容で十分にカバーできます。
- 貯蓄型の保険(学資保険・個人年金保険・外貨建て終身保険など):
3. 手取りと安心を両立させる「3つの見直しステップ」
固定費をスリム化し、新NISAへの投資を無理なく進めるための実践ステップです。
- ステップ①:死亡保障はシンプルな「掛け捨て(収入保障保険)」を基本にする
- 子どもの成長とともに必要な保障額が年々減っていく合理的な仕組みの保険を選ぶことで、月々2,000円〜4,000円前後の手頃な保険料で必要な安心を確保できます。
- ステップ②:見直しで浮いた保険料を「新NISA」に回す
- 割高な貯蓄型保険や重複している特約を整理し、浮いた月々1万〜3万円を新NISAの積立に回すことで、将来の資産形成を無理なく加速させます。
- ステップ③:資産が育ってきたら保険を段階的に卒業していく
- 新NISAでの資産形成が進み、「万が一の際も資産の取り崩しや配当金で生活が成り立つ」段階に達したら、掛け捨て保険の保障額を減額したり解約したりして卒業していきます。
4. 今日からできる!見直しのファーストステップ
- 手元にある「保険証券」を確認してみる
- 毎月支払っている合計保険料と、それが「掛け捨て」か「貯蓄型」かを把握してみましょう。
- 「ねんきん定期便」などで公的保障の目安を知る
- 万が一の際に国から受け取れる遺族年金などの目安を確認し、「公的保障で足りない分だけ」を民間保険で補うのが最も無駄のない形です。
まとめ:守りを適正に固めて、安心して新NISAを進めよう!
「保険に入るか、投資をするか」の極端な二者択一にする必要はありません。
- 資産が貯まるまでの大きなリスクは、割安な掛け捨て保険でしっかりカバーする
- 割高な貯蓄型や過剰な特約を整理し、浮いたお金を新NISAに回して効率よく育てる
- 資産の成長に合わせて、少しずつ保険を手放していくのが理想的なマネープラン
土台となる万が一の備えを最小限のコストで整え、安心して新NISAでの資産形成に取り組んでいきましょう!
人生設計や金融・保険における最適解は、就職・結婚・子育て・住宅購入・定年退職・再雇用など、ライフステージの変化とともに常に変わっていくものです。一度決めた設定や保障内容に縛られず、ご自身の状況や年代に合わせて柔軟に見直していけば大丈夫です。
「新NISAを始めたけれど今の保険内容が重複していないか確認したい」「固定費を整理して投資の積立額を増やしたい」など、疑問やご不安な点がございましたら、ぜひコメント欄にお気軽にご相談ください。
丁寧にお調べして分かりやすくお答えしてまいります。皆様のご質問が、他の方の疑問を解決する貴重なテーマやヒントにもなります。どうぞお気軽にお声がけください。
【月々の投資資金(種銭)を増やしたい方へ】
「NISAや高配当株投資に回すお金をもっと増やしたい…」
そう思っている方は、まず毎月の「固定費(保険)」を見直すのが一番早くて確実です。
無駄な保険をカットして、毎月1万〜3万円の『投資の種銭』を生み出す具体的なステップをnoteで公開しています!

コメント