全6話にわたる私の泥沼からの脱出劇を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
かつて私がいた会社は、歪んだ人間関係や理不尽な搾取が横行する場所だった。
身内の身勝手な不祥事に振り回される日々の中、社長は私によくこんなことを言っていた。
「男なら家を買え」
「軽自動車なんてカッコ悪い。普通車に乗れ」
「常に未来を見ろ!先を読むんだ!」
身の丈に合わない「見栄」を押し付け、分かったような顔で「未来」を語る社長。
だが、一番昭和の価値観に縛られ、未来が全く見えていなかったのは、他ならぬ社長本人だったのだ。
私はもともと、自己啓発本や新聞をはじめ、様々なメディアから新しい知識を吸収するのが純粋に好きだった。誰かに誇るためでも何でもなく、ただ興味の赴くままに読書を楽しんでいただけだ。
けれど、そうして自然と知見を深めていたからこそ、15年、20年も前から「これからの世の中はきっとこうなっていくだろう」という未来の方向性を、ぼんやりと、けれど確かに感じ取ることができていた。
他人の目を気にして無駄なローンを組み、見栄を張ることの愚かさ。
他人に誇示するためではなく、自分たちの実生活を大切にする生き方。
私は社長の見当違いなアドバイスをすべて無視し、自分が心地よいと思える選択をし続けた。
■ 「見栄」を捨てて選んだ、自分たちらしく心地よい現在地
私は住宅を購入せず、ライフステージに合わせて柔軟に動ける「賃貸」を選んだ。
車も必要十分な「中古の軽自動車」を乗り継いでいる。
かつて住んでいた場所は厳しい坂道にあり、冬になれば雪かきに追われる大変な環境だった。当時は子どもが小さく、学校への通学の利便性を最優先して選んだ住まいだったが、子どもたちが育ち夫婦2人の生活になった今、利便性の高い駅近くのマンションへと暮らしを軽やかに切り替えた。日常の移動も、維持費がかからない軽自動車で何ひとつ不自由なく満たされている。
「家や車で他人に誇示する見栄」を綺麗さっぱり捨て去ったことで、私の手元には圧倒的な「自由」と「将来へのゆとり」が残った。
そのゆとりを無駄な消費に消してしまうのではなく、堅実に「資産運用」へと活かしてコツコツ将来に備えつつ、年に5〜6回は夫婦で旅行に出かけて豊かな時間を楽しんでいる。
15年前、20年前に「きっとこうなるだろう」と思い描いていた通りの「快適で無理のない未来」に、私は今、確かに立っている。
■ 報われる環境でのやりがいと、熱い挑戦の日々
移籍した現在の代理店では、働く環境が一変した。
努力が正当に評価され、給料も大幅にアップ。納得のいく手取りを得られるようになったことで、プロとして高いモチベーションを保ちながら、全力で本業に打ち込めている。
そして何より、いま周りにいる会社の仲間たちは、人間的にもプロとしても心から尊敬できる、本当に素晴らしい人たちばかりだ。正当で誠実な環境で、信頼できる仲間と共に全力で汗を流せる喜びを、日々噛みしめている。
本業でプロとして成果を出す一方で、仕事終わりの時間や土日などの休日を使い、ブログでの情報発信という新たな挑戦にも情熱を注いでいる。
「旅する保険プロ」として、本業に全力で挑みながらブログを育て、ストレスとは無縁の自由で豊かな毎日を送れているのは、あの泥沼の時代に決して自分の軸を見失わず、未来を見据えて行動し続けたからだ。
■ 最後に:理不尽な環境でたたかうあなたへ
もし今、あなたが理不尽な職場や、人間関係の泥沼で苦しんでいるとしたら、これだけは覚えておいてほしい。
「自分の人生の価値を、理不尽な環境や他人に決めさせるな」
会社や上司が押し付けてくる「見栄」や「古い価値観」に付き合う必要は1ミリもない。
理不尽な扱いを受けたなら、感情的に喧嘩をするのではなく、正しい知識(法律やルール)を武器にして、冷静かつスマートに自分を守り、勝利を掴み取ればいいのだ。
新しい学びを怠らず、見栄を捨て、未来を見据えて自分を高める努力を続けること。
そうすれば、どんな環境からでも必ず抜け出し、自分が望む最高の未来を手に入れることができる。
自分の人生のハンドルを握るのは、他の誰でもない、あなた自身だ。
長きにわたりお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
(連載完結)

コメント