はじめまして、「旅する保険プロ」です。
先日、ある高齢の代理店さんから契約を引き継いだ際、あまりの管理のずさんさに愕然としました。長年同じ代理店とお付き合いをしているからといって、決して「安心」とは限りません。今回は、私が現場で実際に目撃した、火災保険の恐ろしい実態についてお話しします。
■「保険料が安い」のには、必ず理由がある
そのお客様の火災保険は、驚くほど保険料が安く設定されていました。しかし、書類を詳しく見ると、本来なら2,000万円の価値がある建物に対して、500万円程度の保険金額しか設定されていなかったのです。
なぜこんなことが起きるのか?
それは、「昔の古い常識(時価評価)」のまま契約が放置されていたからです。
■「時価」と「再調達価額」の決定的な違い
火災保険には、主に2つの考え方があります。
・時価額: 経年劣化を差し引いた、今の価値。
・再調達価額:建物が全焼したとき、今の価格で同じものをもう一度建て直すための費用。
今の時代、保険は「再調達価額」でつけるのが常識です。しかし、昔の代理店さんは「保険料を安く見せる」ために、あえて時価で契約をさせることがありました。
その結果、もし火災が起きても、再調達価額に満たない保険金しか支払われず、家を建て直すことは不可能になります。これでは、保険料を払っていても、いざという時に保険が全く機能しません。
■「新しいもの」を拒む代理店は危険です
他にも、ドライブレコーダーや新しい補償内容など、時代と共に進化するものを「いらない」と切り捨てる代理店があります。新しい提案を拒む理由は、単にその代理店が「勉強不足で説明するのが面倒だから」です。この「面倒だから」という理由で、大切なお客様の守りが手薄になっている現状を、私はプロとして見過ごすことができません。
現在、私が引き継いだお客様の中には、長年放置されたツケにより、適正な保障(再調達価額)へ切り替える際に保険料が3〜4倍になってしまうケースもあります。私にとっても、お客様にとっても、非常に心苦しい判断ですが、これが「本当の安心」を手にするために必要なことなのです。
■最後に、私の想い
30年間、この業界で多くの契約を見てきましたが、一番悲しいのは「お客様が知らぬ間に不利益を被っていること」です。
私はこの業界の現役世代として、古い慣習や「見て見ぬ振り」をする文化を、自分の代で断ち切りたいと本気で考えています。たとえ保険料の説明が心苦しくても、たとえ煙たがられても、私は「本当のこと」を伝え続けます。それが、私を信じて契約を託してくださったお客様に対する、唯一の恩返しだと信じているからです。
「昔からの付き合いだから」と、今の代理店を盲信していませんか?
一度、ご自身の保険証券を机に広げてみてください。もし少しでも不安があれば、遠慮なく教えてください。私は、お客様の人生を引き継ぐ者として、どんなに面倒でも、すべてを正直にお伝えします。
あなたの財産を本当に守れるのは、昔の常識ではなく、最新の正しい知識です。これからも一緒に、新しい時代の賢い選択をしていきましょう。

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